気候・断熱

新潟・上越は台風が多い? 少ない? 災害に強い家づくりとは?

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最近は、日本各地で大雨による被害が発生しています。大雨をもたらすものの一つに台風があります。
台風は強い風にも気をつけなくてはなりませんが、大雨にも警戒しないといけません。強い風や大雨が降った時に、家はどうなるのでしょうか?

どんな災害が起こっても、びくともしないような強い家を作りたいですよね。そもそも災害に強い家とはどんな家なのでしょうか?災害に強い家づくりについて紹介いたします。

台風 災害に強い

新潟・上越はどんな気象?台風は多いの?

雨 災害に強い家

新潟県は年間の平均気温が山沿いで11~12℃、海岸や平野部では13~14℃です。新潟県の中でも上越は気温が高く、下越は低い傾向にあります。

新潟県の年間の合計降水量は佐渡や下越といった海岸部では1500㎜で、山沿いでは3000㎜に達するところもあります。夏季に降水量が多く、7月中旬は梅雨の終わりで大雨が降る時期です。
冬季にも降水量が多く、雪の降ることが多くなります。

新潟・上越は特に台風が多いということはありませんが、前線が南下する、台風の影響で雨が降りやすくなることはあります。

災害に強い家づくりとは

災害に強い家づくりを紹介する前に、日本の住宅環境を知っておきましょう。日本は四季があるので大変気候の条件が厳しい国です。

冬は寒く、夏は暑いです。台風が上陸する、地震が起る、梅雨には大雨が降るといった住宅にとってはかなり過酷な環境になっています。他のどの国よりも住宅が傷みやすい条件が揃っていると言えるのです。

ですので、家を建てた後も注意深くチェックをすることを忘れずに、必要に応じてメンテナンスが要ることは覚えておいてください。

土地の履歴を調べる

土地 履歴

家を建てる時には、つい構造や設備にばかり意識をとらわれがちになりますが、家を建てる土台である土地がどんな土地であるのか知っておくべきです。

どんな土地かを知るには、土地の利用状況である土地の履歴を調べる方法があります。土地の履歴は、その土地が以前どのような用途に使われていたのかを知ることです。

土地の利用状況を調べる方法は、法務局で謄本や閉鎖登記簿をとって確認することができます。図書館でも以前の土地の利用状況を調べることができます。

注意しておきたいのが、ため池や沼でなかったかどうかです。ため池や沼を埋め立てたとしても、土地の湿気はたやすく抜けるものではないからです。
湿気があると、長い年月をかけてジワジワと人や家の影響を与えるからです。こういった土地はできたら避けたほうがいいです。

よくあるのが田んぼや畑であった土地です。田んぼを埋め立てた土地であれば、売り主や工事業者が工事写真を持っていることがあるので、確認しておきましょう。田んぼや畑であっても、地盤調査をして問題がなければ、神経質になることはないでしょう。

自然災害履歴を調べる

自然災害履歴とは、過去にその土地に浸水や土砂災害があったかを知ることです。近くに河川がある場合や山に近い傾斜地であるのならば、必ず確認しておいた方が良いです。

自然災害履歴を調べる方法は、役所のホームページや、役所の防災関係部署で調べることができます。もし、過去に浸水履歴があったとしても、すでに河川改修工事が行われている場合は安心できますよね。

可能であれば、近隣に古くから住んでいる人に聞いてみるのも良い方法です。

もし、浸水履歴があったとしても、過去の最高水位を知ることができます。地盤をそれよりも高くする、基礎を高くするといった方法でリスクを軽減することができるのです。

土地が山に近い場合は、土砂災害も気になりますよね。土地が山に近い傾斜地であれば、土砂災害の履歴を必ず調べておいた方が良いです。土砂災害の履歴も役所で調べることができます。

ほとんどの災害は、その土地だけではなく地域全体に及んでいるので、役所や近隣の住民に聞くことで、ある程度の情報を得ることができるのです。

地盤を調べる

地盤調査

地盤は必ず事前に調べておきましょう。後でトラブルが発生すると、予想外の大きな出費につながり、住宅建築計画に支障をきたすこともあるからです。

地盤調査費用はだいたい5万円位はかかります。地盤調査をして地盤が良くなかった場合でも、どのような対策が必要で費用がどれくらいかかるのかを知ることができるのです。
地盤の調査報告書に基づいて地盤を補強すると、保証会社より10年間の地盤保障を受けることができます。

住宅の建築は、地盤に合った基礎工事を行う必要があるので、家を建てる前に必ず地盤の調査をしておきましょう。
専門家でなくても自分で確認できることがあります。雨の日に土地を見に行き、水はけの状況や、近隣から敷地への水の流れ込みを確認しておくことです。

近くにブロック塀があれば、亀裂が入っていないかも見ておきます。ブロック塀の亀裂は一概には言えませんが、地盤の影響を受けている可能性も考えられるからです。

まとめ

災害に強い家 調査

災害に強い家づくりを行うには、まずは土台となる土地を調べることから始めましょう。

土地が以前どのような用途で使われていたのか、自然災害の履歴があるのか、地盤はどうなのかを知ることです。そこで知った情報をもとに対策をたてて家づくりを進めていきましょう。

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