家づくりの

長期優良住宅に認定されるためにクリアすべき8つの基準

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現在の家は、一昔前の作ってはすぐに壊すような家ではなく、長持ちする良い家を作って、きちんと手入れや管理をして、長く住める家にするという考えのもとに作られていることが多いです。

この考え方で作られているのが、長期優良住宅です。平成21年6月4日には長期優良住宅普及促進法が施行されています。
長持ちする良い家に必要なのは、安全であるという安心感です。安全で安心を得ることのできる家には、耐震力は欠かせません。日本各地で大きな地震が起っていますので、耐震性能にはますます注目されていくことでしょう。

今回は、長期優良住宅に認定されるためにクリアする必要がある8つの基準について紹介いたします。

長期優良住宅 認定 基準

長期優良住宅の8つの基準

長期優良住宅 基準

長期優良住宅に認定されるためにはどのような基準があるのでしょうか。

1.耐震性

耐震性を表すものに耐震等級があります。長期優良住宅では、耐震等級2以上であることとされています。耐震等級は、建物が倒壊や崩壊しにくいことを表しており、耐震等級1~3の中で、数字が大きくなるほど安全性が高いことを表しています。

日本は世界有数の地震国なので、この先も大きな地震に遭遇することは避けられないでしょう。そのために、耐震等級2以上にすることで、家が損傷しても最低限に抑えることできます。家を改修することで、継続して住み続けられるようにすることが大切になってくるのです。

2.省エネルギー性

必要な断熱性能などの省エネルギー対策等級が4相当であることが挙げられています。
省エネルギー対策等級は、住宅性能表示制度の一つで、住宅の断熱性能や省エネルギー対策を等級づけしているものです。等級3が新省エネルギー基準に、等級4が次世代省エネルギー基準に対応しています。

3.維持管理・更新の容易性

長期優良住宅 点検

住宅の構造躯体や内装、設備の耐用年数は異なります。それぞれの耐用年数に合わせた維持管理が必要で、それを容易に行う措置が取られている必要があります。

工事完了から点検までの実施期間、点検の結果に応じて修繕や改良がなされるのかも重要になってきます。台風や地震が起った後などは臨時点検を行う必要もあるのです。

4.劣化対策

家を長持ちさせるには、数世代にわたって住み続けることができなくてはなりません。住宅の構造躯体が長寿命でなくてはならないのです。そのために、劣化対策等級3相当、床下空間330mm以上確保することが定められています。

5.住戸面積

良好な住環境を確保するために、一戸建ての場合は床面積の合計が75㎡以上あることが挙げられます。住戸の1つの階の床面積も40㎡以上なくてはなりません。
ただし、地域の実情を勘案して55㎡を下回らない範囲で引き下げすることは可能です。

6.居住環境

居住環境は、所管行政庁が選定や公表したものに合っていることが大切です。地方公共団体が、地区計画、景観計画、建築協定、景観協定、条例などを定めておりますので、適合している必要があるのです。

7.維持保全管理

住宅は建築した時から将来のことを考えておく必要があります。そのためには、定期的な点検や補修をする計画がされていなければなりません。少なくとも10年ごとに実施する必要があるのです。

8.住宅履歴情報の整備

長期優良住宅に認定された住宅は、その住宅の建築について、維持保全情報などをすべて記録し保存する必要があります。点検状態や補修状態を記録していくことで、将来転売する時の価値も期待できますし、賃貸への転用も視野に入れることができるようになります。

長期優良住宅で大切なこと

長期優良住宅 耐震

長期優良住宅は、「頑丈な家に住みたい」「長寿命な家に住みたい」という願望をかなえてくれる住宅です。頑丈で長寿命な家づくりに欠かせないのが耐震力です。耐震力を保つには、木造住宅においては結露や雨漏りで木が腐らないように、建設材料の腐敗を防ぐことに力を入れる、古くなったら設備を交換する必要もでてきます。家を作る時には、長寿命な建築材料を選んで使うことも大切ですね。

長期優良住宅に長く住み続けるには、住宅の状態を定期的にきちんと点検し、補修などをして記録することが重要な作業になってきます。住宅の点検や補修の記録が書かれている住宅の履歴書があれば、リフォームする時にもおおいに役立つからです。

こういったような、家を長い目で見て管理をしてくれる「家守り」としての地域の工務店の存在が重要になってくるといえるのです。家を建てたら関係性が終わりになるのではなく、この先数十年と住み続けるには、工務店との持続した関係性が必要になってきます。

家守りの役割を持つ工務店があってこそ、家の価値を持続することができるともいえるのです。この先、地震や台風などの避けることのできない災害が起こる可能性があります。災害で家が損傷しても、回復して再生できる家をつくることが今後は求められているのです。

まとめ

長期優良住宅 工務店 相談

長期優良住宅に認定されるためにはたくさんの基準があります。長期優良住宅を作るときには、工務店や住宅会社とよく相談して進めていく必要があります。

長期優良住宅はメンテナンスがあってこそ長く住むことができます。そのため、家守りとしての地域の工務店との関係性が大切になってくるのです。

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