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子育てに優しい間取りってあるの? 対面式キッチンのメリット

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子育て世代にとって家を建てる際には、子どもを育てやすい間取りにしたいですよね。

子育てしやすい家というと、玄関、リビング、個室、洗面所、お風呂など色々と工夫できる場所があります。
その中でも、一日の家事で多くの時間を過ごすキッチンについては、とても大切になってくるでしょう。

最近では、対面式キッチンが流行っています。
対面式キッチンには、どんなメリットがあるのでしょうか? ここでは対面式キッチンについて、ご説明します。

対面式キッチン01

対面式キッチンのメリット・デメリット

キッチンには、「対面式キッチン」と「壁付きキッチン」があります。
最近は、対面式キッチンに人気が集まっています。

対面式キッチンと壁付きキッチンの違い

対面式キッチンと壁付きキッチンでは、料理をしている時の向きが異なります。
対面式キッチンでは、ダイニングやリビング側を向き、壁付きキッチンでは壁側を向くことになります。

壁付きキッチンでは、ダイニングやリビングを背に料理することになるので、子どもや家族の様子を見ようと思ったら、後ろ向きになっているので振り返る必要があります。
子どもが小さい時は、ほんのちょっとでも目を離すと何をするか分からないので心配ですよね。

そこで対面式キッチンでは、ダイニングやリビングを向きながら料理をすることができます。
調理中に子どもの様子を見守ることができ、子どもの安全を確保することができます。

そのおかげで、家族ともコミュニケーションが取れるので、会話も弾みますね。

対面式キッチンのメリット

対面式キッチン05

リビングにテレビを置いている家庭が多いので、料理をしながらテレビを見ることができます。
調理中もニュースやドラマが気になってしょうがない時ってありますよね。

それに、リビングの窓から外の景色や庭を眺めることができるのもメリットになります。
急な天候の変化も見逃すことなく、季節の移り変わりを感じることもできるのです。

対面式キッチンにすると、子どももお手伝いがしやすくなります。
料理は食べる楽しさだけではなく、作る喜びも共有したいですよね。

忙しい朝の時間も、対面式キッチンであれば手早く配膳することができます。
主婦にとっては時短ができて嬉しいですよね。

対面式キッチンのデメリット

ここまでご紹介してきたように、対面式キッチンには多くのメリットがあります。
その半面、対面式キッチンでは、散らかしておくと全部が丸見えになってしまいます。
こまめに片づけるクセをつけておかないと、急な来客があった時などは慌ててしまうことになります。

また、食材の臭いが気になる、油煙でダイニングが汚れるなどのデメリットもあります。

ライフスタイルや調理をする人の人数なども考えて、どのようなキッチンにするのか賢く選ぶようにしましょう。

キッチンで工夫すると良いことは?

対面式キッチン02

キッチンを作る時には、動線を考えます。

調理は、材料を取り出す→洗う→下ごしらえ→加熱という流れになります。
キッチンのレイアウトを決める時には、この流れがスムーズにできるかが大切になってくるのです。

冷蔵庫・食器棚の配置

冷蔵庫は開閉の向きを確認して、位置を決めます。
キッチンの幅は2.4m以上あると使いやすいと言われています。
キッチンと背面の食器棚の間は900mm以上確保すると動きやすくなります。
食材や食器などの収納スペースや家電の収納も忘れないようにします。

シンク・コンロの配置

シンクやコンロなどの設備の配置は、平面だけではなく、立体面も意識しましょう。
シンクの幅は75~80cmが主流ですが、90cm以上のジャンボシンクやダブルシンクなどもあります。
高さや奥行、手の届く範囲も考えて設計すると、スペースを有効に使うことができるようになるからです。
キッチンゴミの収納スペースをシンクの近くにしておくと便利になります。

加熱機器・換気扇の配置

対面式キッチン04

加熱機器は、ガスコンロであれば3000㎉が2口、5000㎉程度のハイカロリーバーナーが1口あれば便利になります。
加熱防止機能は必ずつけるようにしましょう。
IHヒーターは安全性と掃除のしやすさで人気が高まっています。

換気扇のファンにはプロペラやシロッコ、ターボなど数種類ありますが、外の風の影響を受けにくい、吸引力が高い物を選ぶようにします。

キッチンの床・照明など

キッチンカウンターのトップは、ステンレスやインテリア性の高い大理石、リーズナブルな樹脂、高級感のある天然石、タイルなどがあります。

キッチンの床の素材選びは、長時間立って作業しても疲れない、弾力性のある材料を選ぶと良いです。
それに、汚れやすいので掃除がラクなものがいいですね。

キッチンの照明は、全体照明と作業用照明に分けて考えます。
キッチンでは冷蔵庫、炊飯ジャー、電子レンジなど電気を多く消費するので、回路を事前に確認しておきましょう。

浄水器、食器洗い乾燥機、オーブンなどは、使用頻度を見定めて導入するようにしましょう。

キッチンにあると便利なのは、予備の専用コンセント、足元暖房、フットスイッチ(水の出止め)、バーベキューグリルなどです。

敷地に余裕があれば、勝手口を作ると便利です。
動線的に便利なだけではなく、換気もできるからです。

まとめ

対面式キッチン03

対面式キッチンは、子どもに目が届き、コミュニケーションも取れ、一緒に料理することができるので、子育て世代にとても向いています。
調理している人にとっても、テレビや外の景色を眺めることができるので、気分転換にもなるでしょう。

キッチンで過ごす時間は長いので、動線や使いやすさをよく考えて、料理をするのが楽しくなるような場所にしたいですね。

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