家づくりの

家づくりの基礎配筋検査・中間検査・竣工検査って何?

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家を建てる時には、建てている途中や家が完成した時に、確認するための検査が必要になります。
検査をしておかないと、きちんと設計図書どおりに建てられているのか分からないですよね。
完成してから設計図書とは違ったということになっても、やり直しができません。

そこで今回は、家を建てる時に行う検査について紹介いたします。
住宅の安全性や質をはかるための大切な検査になりますので、是非知っておいてください。

基礎配筋検査 中間検査 竣工検査

家づくりに必要な検査

家づくりに必要な検査の中で3つの検査について紹介いたします。

基礎配筋検査

基礎配筋検査

家の建築が始まるとすぐに必要になる検査が基礎配筋検査です。
配筋というと聞きなれませんが、鉄筋のことをいいます。
家の基礎を作るには、鉄筋を切る、曲げるなどしてつなぎ、組み合わせて作っていくのです。
配筋は基礎の骨となる部分です。
コンクリートで固めてしまうと見えなくなってしまいますので、基礎の配筋を検査することはとても重要なことなのです。

基礎の配筋の検査項目は以下の通りです。
基本的には設計図書と一致しているのか地道に確認していく作業になります。

  • 配筋の形状
  • 配筋の配置
  • 配筋の径
  • 配筋のレベル
  • 配筋のピッチ
  • 配筋の継手の位置
  • 配筋の継手の長さ
  • 配筋の定着の長さ
  • 補強筋
  • かぶり厚
  • スリーブ
  • 逃げ配管の状態
  • 開口部補強筋

中間検査

家が完成してしまうと見えなくなってしまい検査できなくなる箇所があるので、建築途中に検査を行います。それが中間検査です。
中間工程が終了した時点で行われます。中間工程が終了した日から4日以内に検査の申請をする必要があるのです。
中間検査は、建築基準法に基づく検査になります。

中間検査は、都道府県か市町村の建築主事か民間の指定検査機関に申請を行います。
中間検査の申請者は建築主になりますが、工務店やハウスメーカーが代理人になって申請してくれることが多いです。

中間検査は、都道府県か市町村の建築主事か民間の指定検査機関の担当者が行います。
工事監理者が立ち合いの元に、敷地の状況や仮設物の状況、基礎や柱や壁の配筋、コンクリート供試体の試験状況、防水工事の施工状況などの項目を見ていくのです。
設計図書通りに施行がされているのか、安全性は確立されているのかも検査していきます。

中間検査で問題が無ければ「中間検査合格証」が交付されるので、次の工程に進むことができます。
不合格になると、是正工事や計画の変更をすることになります。
もちろん合格しなければ次の工程に進むことはできない仕組みです。

竣工検査

竣工検査

いよいよ家が完成し、建物に不具合がないか確認する検査が竣工検査です。
施工会社と工事監理者、施主による最終チェックを行います。
設計図書通りに完成しているのか、キズが無いか、設備に不具合がないかを確認していきます。
この段階で不具合があれば手直しをすることになるのです。

不具合などもなくなり、すべての工事が終了すると建築基準法に定められている完了検査を受ける必要があります。
完了検査の申請は、工事が終了した日から4日以内に行う必要があるのです。

完了検査は、都道府県か市町村の建築主事か民間の指定検査機関に完了検査申請書を提出します。

都道府県か市町村の建築主事か民間の指定検査機関の担当者が完了検査を行います。
検査時には工事監理者の立ち合いが必要です。
目視や寸法測定などをして設計図書通りに施行されているかを検査していきます。

完了検査で問題が無ければ「検査済証」が交付されます。
検査済証は、住宅性能表示制度やフラット35の手続きに必要な書類ですので、大切に保管するようにしてください。

何でたくさんの検査が必要なの?

家 検査

家は安全で安心して長く住めるものでなければなりません。
そのためには質の良い家を建てることが重要になってくるのです。
家の質をはかるためには、たくさんの検査が必要になります。
検査の中でも建築基準法で定められている検査は、中間検査と完了検査の2つです。
この2つは第三者が検査を行うようになっています。

もし施工業者だけで検査を行ってしまうと、施工が不良の箇所があっても見逃す恐れがあります。
そのために第三者の介入が必要となってくるのです。
第三者の立場で中立的に検査をすることができるので、後々に起こるトラブルを少なくすることができるといえます。
それに、実績や経験が豊富な第三者の専門家に検査してもらうことができるので、安心感を得ることができますよね。

質のいい家を建てるためには、家を建てる段階で複数の検査をすることが必要です。
設計図書と違う、施工ミスがあるといったトラブルに早い段階で気づくことができるからです。
検査の項目や検査する回数が多いほど、より住宅の性能をチェックできるといえるのです。

まとめ

質の良い家 検査

質の良い家を建てるには、建築途中や完成した時に検査が必要です。
設計図書通りにきちんと施工が行われるかを確認していくのです。
複数回チェックし、第三者が介入することで、よりミスや見落としを防ぐことができるようになるのです。
家づくりの検査は非常に大切なものなのです。

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