気候・断熱

住まいのエネルギー・ 省エネって何? 建築物省エネ法とは?

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ここ最近の日本は自然災害が多いですよね。
台風、竜巻、豪雨などの被害のニュースをよく目にするようになりました。
これも地球温暖化が原因ではないかと言われています。

地球温暖化を引き起こすのはCO2(二酸化炭素)です。
C02はエネルギーをつくる時に排出されます。

そこで、日本国内では地球温暖化を防ぐために、エネルギーの消費量を減らしましょう、という動きがでてきており、法律も施行されています。
そもそもエネルギーとは何なのか、省エネとは何なのか、建築物省エネ法についても触れていきたいと思います。

建築物省エネ法01

エネルギーってなに?

エネルギーというと漠然としていますが、私たちは毎日エネルギーを使って生活をしています。

暗くなれば電気をつける、暑い時にはクーラーを入れる、お風呂のお湯を沸かす、自動車に乗る。
こういった時には全てエネルギーが使われています。

エネルギーは私たちの生活を豊かにしてくれますが、エネルギーばかりに頼ってしまうとどうなるでしょうか?

エネルギーの元となる石油や石炭は、限りある資源です。
エネルギーを使い過ぎると、資源が不足することも考えられます。

それに、エネルギーを作るときにはC02(二酸化炭素)が排出されます。
CO2は、地球温暖化を招いてしまう原因になっているので、エネルギーとは上手に付き合っていかなくてはならないのです。

省エネってなに?

建築物省エネ法02

省エネは「省エネルギー」を略した言葉です。

現代の私たちの生活にはエネルギーが欠かせません。
エネルギーがあるおかげで電気やガス、水道を当たり前に使えて便利な生活を送っているのです。

エネルギーの大半は、石油や石炭などの化石燃焼を燃やすことで作られています。
化石燃料を燃やすと大気中にC02(二酸化炭素)が排出されます。
このC02濃度が上昇すると、地球の中に熱が封じ込められてしまい、地球温暖化につながってしまうのです。

地球温暖化によって、異常気象や海面水位の上昇が起こり、私たちの日常生活に悪影響を及ぼすことが予測されています。
地球温暖化を防ぐために省エネを実行する必要があるのです。

建築物省エネ法ってなに?

建築物省エネ法03

建築物省エネ法は2015年7月に施行された法律です。

日本のエネルギー需要の中で、建築物部門のエネルギー消費量が著しく増加している傾向にあります。
そこで、建築物部門の省エネに対しての対策が必要となったため、施行された法律のことです。

この法律では、2030年に向けて家庭や業務における消費エネルギーを40%減らすことを目標としています。
この目標を達成させるためにはゼロエネルギーの住宅やビルを普及させる必要があるのです。

ゼロエネルギーの住宅やビルは「ゼロエネルギーハウス」や「ゼロエネルギービル」と呼ばれています。
住宅やビルの中でエネルギーを作れるようになっています。
具体的には、省エネ設備や高断熱システム、太陽光発電を組み合わせてエネルギーを作っているのです。

住宅やビルの中で作ったエネルギーが、年間の消費エネルギーを上回ると、エネルギー消費量はゼロになります。
それでゼロエネルギーハウスやゼロエネルギービルとなるのです。

建物をリフォームする時には省エネに対応したリフォームを行うことも大切です。
新築の住宅や建物を段階的に省エネ基準に適合するように義務化をすることが必要となってくるからです。

建築物省エネ法の内容

建築物省エネ法04

建築物省エネ法は、「誘導措置(任意)」と「規制措置(義務)」の2つに分かれています。

誘導体措置では、建物が省エネ基準に適合していると所管行政庁から認めれると「省エネ基準適合認定マーク」を建築物や広告に表示できるようになるのです。

新築や改修を含めたすべての建物が対象になっています。
新築や改修の計画が誘導基準に適合して認められると「容積率の特例」が認められるなどのメリットがあります。

規制措置は、2,000㎡以上の大規模な非住宅建築物と300㎡以上の小規模建築物については、従来の省エネ法が一部変更されています。
2,000㎡以上の大規模な非住宅建築物を新築や増改築する時には、省エネについては届出義務だったものが、建築物省エネ法に適合しているかどうかチェックをしなくてはならなくなったのです。

300㎡以上の小規模建築物(住宅を含む)を新築や増改築する時には、従来通り省エネについて届け出義務が必要なのに加え、建築物省エネ法に適合しない場合、所管行政官庁から計画の変更や指示、命令ができるようになる、といった内容です。

まとめ

建築物省エネ法05

エネルギーは私たちの生活には無くてはならないものです。
しかし、エネルギーを使い過ぎると、石油や石炭などの資源が無くなる、地球温暖化が進んでしまうことにつながります。

エネルギーを効率よく使うためには、省エネをしなくてはなりません。
そのために、建築物省エネ法などの法律も施行されています。

家を建てる時には外壁の断熱材を厚くする、窓をペアガラスにするなど工夫することで、空調設備で使われるエネルギーを抑えることができます。
太陽光発電などでエネルギーを創ることも考えていかないといけませんね。

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