暮らしと子

ライフスタイルの変化大きくなる子どものために、どんな家を建てるべき?

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子どもが小さい時に家を建てる場合、今の状況にあった間取りを考えますよね。

数年経つと、子どもはどんどん成長していきます。
その時に対応できるように、あらかじめ間取りを変更できるように作っておくことをお勧めします。

間取りなどを後で変更できることを「可変性」といいます。

具体的にどういった可変性を取り入れた設計にしておくといいのか、ライフスタイルの変化に対応するために、あらかじめどういう造りにしておくといいのかを詳しく紹介いたします。

子ども部屋01

子ども部屋のつくり方

子ども部屋は、子どもの年齢や性格によって役割が変わっていきます。
そのため、最初から独立性の高い個室にすることはないのです。

今まで親とずっと一緒にいたのに、いきなり個室を与えられても寂しさから活用できないこともあるからです。

子ども部屋に個室が必要になってくるのが、自我が目覚める小学校高学年くらいからです。
中高生になれば自立心を養うための空間となります。

兄弟姉妹がいる場合は、幼い時は共用の1室にしてプレイルームから始めるのが良いでしょう。
部屋を共用するメリットは、兄弟姉妹同士で折り合いをつけてスペースを使う方法を学ぶことができるようになることです。

子ども部屋02

夫婦の寝室をゆったりとした広さにとって、その一角を子どもが利用するといった家族の触れ合いができる部屋の使い方をしてもよいです。

子どもが成長すると後で壁を建てられる設計にしておくと個室が完成します。難しい場合は、収納などで区切ってもいいですね。

3人兄弟の場合は、最初は3人で一室を使い、上の子が受験になると父親の書斎を譲り受けて独立します。
下の2人がそのままワンルームの一室を使い、成長すると本棚などの家具や、あらかじめ壁を建てられるように設計しておけば、部屋を仕切って個室にすることができるのです。

ここで大切なのが、あらかじめ個室に仕切ったときに困ることがないように、ドアや窓、照明やスイッチの位置をしっかり設計しておく必要があります。
パソコンの利用も考えて、IT配線もしっかり検討しなくてはなりません。
ドアにガラススリットを入れておけば、閉めていても子どもと繋がりを感じることができます。

子ども部屋はどこに作るのか?

子ども部屋03

子ども部屋は、すぐに家族の中に入れる位置に作ると良いです。
子どもが部屋に行くときに、必ずリビングを通る動線にするのがお勧めです。

思春期を迎えると子どもとのコミュニケーションは難しくなります。
家族のコミュニケーションをとる基本は、家の中で顔を合わせる回数を増やすことです。
リビングに階段を設けると、必ずリビングを通って外に出るので、顔を合わす回数を増やすことができますよね。
「おはよう」や「行ってきます」「ただいま」といった最低限の挨拶ができるようになります。

玄関から直接2階の子ども部屋に行ける間取りにしてしまうと、挨拶はおろか子どもの出入りにも気が付かないことがあります。
そうなると、家族に気づかれずに不特定多数の友人が出入りする溜まり場にもなりかねません。

リビングに階段があると、学校で嫌なことがあったり、体調が悪い時の子どもの変化にすぐに気づくことができるようになります。
なにも監視するわけではありませんが、些細な変化を自然と感じ取ることができるようになります。

リビングの一部となる階段は、階段としての役割以外にもインテリアの一部となります。
子どものお誕生会やホームパーティーでたくさんのお客様が来られた時には、階段に腰をかけて椅子として使うこともできます。
階段下スペースはピアノを置く、収納スペースにする、花や観葉植物をおくなど有効活用することができます。

洗面台を2つ並べる!

子ども部屋04

家族の人数が多いと、出かける前の洗面台は込み合います。
1つの洗面台では間に合わないこともあるでしょう。
そこで洗面台や鏡、収納が2つ欲しくなりますよね。1階と2階の両方に洗面台があると便利なように感じますが、ここは洗面台を2つ横に並べて作ってしまうのです。

子どもが幼いうちは、上の子が洗面台で一人で手を洗う、歯を磨く間に、もう一つの洗面台で下の子の手や歯を磨くことができます。
子どもが大きくなると洗面台で「お父さん早くして!」といったコミュニケーションが生まれます。
洗面台に並んで歯を磨いていると、子どもの容姿や変化に気づくことができます。
お化粧をしている、髪の毛の色が変わった、眉毛をカットしているなどです。洗面台に横に並ぶことで、面と向かって言いにくいことでも意外と言いやすくなるものです。

これが2階の洗面台になってしまうと、コミュニケーションも生まれませんし、子どもの変化にも気づく機会が少なくなります。

まとめ

子ども部屋05

子どもが大きくなることを考えると、兄弟姉妹がいる場合は壁を建てるなどして部屋を区切れるようにして作っておくと良いでしょう。
幼い時は1室をプレイルームとして使用し、成長に合わせて一人一人の個室を作っていくのです。
子ども部屋を2階にするのならば、リビングに階段を作るのがおすすめです。
階段を昇り降りするたびに顔を合わせてコミュニケーションを取ることができるからです。
2階の子ども部屋からリビングを見下ろせるように吹き抜けにするのも良いです。
吹き抜けがあるおかげで1階や2階の生活音が聞こえるので、お互い何をしているのかが分かるようになります。
家族の人数が多い場合は、洗面台を2つ並べてコミュニケーションを取れるようにしておくのもお勧めです。

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