家づくりの

オール電化とガス併用、そのメリット・デメリットは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

家を建てるのならばオール電化にしたいと思っている人も多いですよね。オール電化にすると、キッチンの調理機器やお風呂の給湯、暖房にいたるまで全ての熱源が電気になります。

オール電化にするとガスの配管工事が要らなくなるので、その分にかかる施工のコストや工期が短くなることは事実です。

しかし、すべての熱源を電気に頼ってもいいのでしょうか?オール電化のメリットやデメリット、ガス併用と比べた場合はどうなのかを紹介いたします。

オール電化 メリット デメリット

オール電化のメリット

オール電化 メリット

オール電化のメリットにはどんなことがあるのでしょうか。

光熱費が電気一つでなので管理しやすい

家の中で使った熱源が電気だけになるので管理がしやすくなります。使い過ぎなども一目瞭然で分かるようになるからです。

光熱費を削減できる

電気代とガス代に分かれていた光熱費がひとまとめになるので、基本料金を一本化することができます。それだけでも光熱費を削減するためには大きなメリットになります。

オール電化向けの料金プランや、割安な夜間に電気式給湯器でお湯を沸かすようにすると、光熱費を大幅にダウンすることもできるのです。

プロパンガスが主流の地域では、都市ガスよりもコストがかかります。オール電化にすることで光熱費を削減することができるようになるのです。

調理に火を使わないので安全

調理器具が電気式のIHになります。家の中で火を使わないので安全性が高いのです。高齢者の火の消し忘れなども心配することなく、安心して使うことができます。

IH調理器具はグリルで魚を焼く時に水が要らないタイプもありますし、掃除や手入れがとても簡単になるので、主婦にとっては嬉しいですよね。

環境にやさしい

オール電化住宅は、ガス併用住宅に比べると年間980㎏のCO2を削減することができると言われています。このCO2の量を吸収するためには、樹木約70本が必要になるのです。そのため、環境に優しいといわれているのです。

オール電化のデメリット

オール電化 デメリット

オール電化のデメリットにはどんなことがあるのでしょうか。

初期費用が高い

オール電化を導入する場合、初期費用の相場は60万円くらいかかります。IHクッキングヒーターとエコキュート(電気給湯器)をつけた場合です。
ガスを導入する場合の初期費用の目安が20万円くらいなので、金額がかなり違いますよね。

お湯が使えなくなることがある

電気式給湯器のタンクのお湯を使い切ってしまうとお湯が使えなくなります。シャワーすら浴びることができなくなるのです。

停電時はライフラインが使えない

災害などで停電するとライフラインが全て止まることになります。電気は比較的早く復旧するとはいわれていますが、その間は調理もできず、お風呂にも入れず、暖房も使えないことになるのです。

ガス併用との比較

ガス併用

オール電化とガス併用を比較した場合、どのようなことが挙げられるのでしょうか。

ガス併用よりもオール電化の方が光熱費が高くなることがある

オール電化にすると光熱費が安くなるといわれています。確かにガスの基本料金やガス代が不要になるので、光熱費を削減することができます。

しかし、替わりに電気を使う量が増えるので、場合によってはオール電化の方がガス併用よりも光熱費が高額になるケースもでてきてしまうのです。

オール電化は、夜間の電気料金が安い間に電気式給湯器でお湯を沸かし、電気代を節約することができます。ここで気をつけなくてはならないのは、夜間の電気料金は安くても、昼間の電気料金が割高に設定されている料金プランが多く存在していることです。

昼間に家で過ごすことが多い場合は、電気代が高額になり、ガス併用よりも光熱費が高くなることもあるのです。オール電化にするかどうかは、家族の生活スタイルに合わせて検討しなくてはならないのです。

ガス併用に変更したい場合は費用がかかる

家を建てる時にオール電化にしたい場合は、設計をする段階から検討する必要があります。オール電化に合わせた手続きや工事が必要になるからです。

建設が進んでいき、途中からガス併用にしたいと思っても、オール電化の仕様から簡単にガス併用に変更できるわけではありません。ガスを使うには配管工事等が必要になりますので、工事の日数や追加の費用がかかることは覚えておきましょう。

オール電化にすると対応機器が限られる

ガス併用であると、当然ガスコンロやガス乾燥機、ガスストーブなどが使えます。オール電化にすると電気を使って稼働するものに限られてきます。
使える機器もオール電化に対応している物を選ぶ必要があり、選択肢は狭まり、高額になることもあるのです。

まとめ

オール電化 メリット デメリット 

オール電化にするのならば、家を建てる設計段階から考える必要があります。

オール電化にはメリットやデメリットがありますのでよく理解した上で、家族の生活スタイルにも合っているかを含めて検討するようにしましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。